本当に泣ける日本映画(邦画)をお探しですね?
そこで今回は、心に響くような泣ける邦画の傑作をご紹介していきます。
泣きたい時は、映画を見てスッキリするのがおすすめ!
「感動間違いなし!」という邦画を厳選していますので、ぜひ号泣してみてくださいね。
本当に泣ける邦画(日本映画)おすすめ30選
1.鉄道員(ぽっぽや)
鉄道員(ぽっぽや)は泣けます。
まずは赤子の娘が死んだ日も働いていた高倉健の存在に泣けます。
自分の本分に一生懸命な男が取り返しのつかない不幸を背負っていて、それを償うかのように愚直に働き続けているその姿が泣けます。
そして亡くなった娘役の広末涼子の演技にこれまた泣けます。
成長した娘を演じる広末涼子の透明感は素晴らしいです。
本来既に亡くなっているわけですから、広末涼子は幽霊かその魂なわけですが、天使にしか見えないです。
死期が近づいた父親の人生の最後に現われ、救いの言葉をかけます。
炭鉱閉鎖などの歴史背景は世代の違いもあり、よくわからない部分もありましたが、この映画を映画館で見たとき驚いたのは、スタッフロールが流れ上映が終わった後も、泣いたまま立ち上がれない人たちがたくさんいました。
そんな映画はあまりないと思います。
2.明日の記憶
この映画は、何度観ても、毎回号泣してしまいます。
家族とはどうあるべきか、夫婦とはどうあるべきかを考えさせられます。
広告代理店で働く、49歳やり手営業マンが主人公。
仕事人間で、家庭も顧みず、亭主関白を絵に書いたようなこの主人公にある日悲劇が起こります。
突如、物忘れが激しくなり、めまい、幻覚、幻聴に襲われ、病院で診察を受けると、若年性アルツハイマー病という診断結果が。
生きる希望を無くしてしまった主人公に、妻が寄り添います。
病院の帰りに妻と2人、病院内の階段に座り込んでしまい、夫婦2人で話し合います。
2人は号泣しながらも、この病気と向き合い、戦う事を決意します。
この場面で、私は毎回大号泣してしまいます。
何よりも、演技力が素晴らしいです。
主人公を演じるのは、俳優の渡辺謙さん。
妻を演じているのは、女優の樋口可南子さんです。
2人が涙を流すシーンは、演技力が本当に素晴らしく、もらい泣きをしてしまうこと間違いなし。
本当の夫婦なんじゃないかと思ってしまうくらいの演技力です。
思いっ切り泣きたい夜に、超オススメの映画です!
3.ぼくは明日、昨日のきみとデートする
限られた時間の中でしか愛し合えない男女の切ないラブストーリーがたまらず泣けました。
最初は順風満帆な普通の恋愛ドラマですが、だんだんとミステリーな展開になり、途中で、ストーリーを振り返りたくなるような話の展開。
どんどんストーリーに引き込まれて行き、謎が分かった時にはもうすべてが悲しく切ない結末になることがわかってしまう。それでも最後まで目が離せない映画でした。
主人公はある日、電車の中で泣く彼女に一目惚れする。
最初は教えたこともない自分を知っている彼女を不思議に思います。
でもそれは、一人だけ時間軸が逆ということが分かります。
未来から過去に向かって生きる彼女はだんだんと自分のことを知らなくなっていき、最後には初対面になっていく。
そんな中で主人公の恋心は強くなっていくので、その対比がなによりも残酷に、切なく思えた映画でした。
また、その絶頂期が大学生と言うこれから人生が始まる時期というのも泣ける所でした。
もし、自分が主人公ならもう他の人に恋はできないけど、かといって本命の彼女はいるけど、自分を知らない。
何度思い返してみても涙が出てしまいます。
やはり1番泣けたのは、2人が最後に別れるシーンでした。
どうしようもない運命に、胸が引き裂かれる思いがします。
こんな恋愛がしたい!とは思いませんが、純粋な恋愛とは、を思い出させてくれました。
小説でも読み、映画でも観て、二度楽しみましたが、映画の方が、back numberの主題歌、「ハッピーエンド」がより涙を誘うでしょう。
ここ数年で一番泣けた映画でした。
4.1リットルの涙
主人公の女の子が病気により亡くなってしまうというストーリーです。
ふつうに生活している、ふつうの女の子が突然病にかかり、今までふつうに出来ていた生活がだんだん病により出来なくなり、自分自信で出来ることが少なくなっている事が日に日に分かる様が涙が出ます。
筋萎縮性側索硬化症という病名で別名ALSという病気です。
病気になった長女につきっきりになる両親にヤキモチを妬いてしまう兄弟の気持ちも、痛いくらいわかりますし、何とも言えない気持ちになってしまいます。
家族や、友達も支えるなか寿命をまっとうし、強く生きる姿に感動します。
どのシーンも涙なしには見られませんが、個人的には病室で主人公の亜矢がトイレに間に合わず、漏らしてしまうシーンがもう何とも言えない涙があふれて止まりませんでした。
お見舞いにちょうど来た、麻生くんに「来ないで!!」と泣き叫ぶ姿が本当にツラく、自分がもし同じ状況になったら・・・と重ねると涙がポタポタ流れてきました。
他にも「どうして病気は私を選んだの?」と先生に問いかけるシーンや、妹がお姉ちゃんの代わりに、お姉ちゃんの通っていた高校を卒業したい!と決意するシーン。
本当に涙なしで見れる人はこの世にいないと思います。
命を大切にしようと思う映画です。
これがまた実際にあったストーリーと思うと涙が止まりませんでした。
1リットルで足りるかな?というくらい涙を流した作品です。
5.ボクの妻と結婚してください。
とにかく愛で溢れている映画。
この作品は、ある日突然末期がんを宣告された放送作家の夫(主人公)が、自分の妻に自分が亡くなったあとのパートナーを探すストーリーです。
余命わずかな状況の中で自分と妻との時間を大切にすることもできるはずなのに、この夫は自分が亡くなったあとの方が長い妻の「未来」を大切にし、妻がシングルマザーとして辛い思いをしないようパートナー探しをします。
無事にパートナーを探したあと(ここにもオチがあるのですが)、自分が亡くなる前に結婚式のリハーサルをします。
そこで夫が未来の夫になる男性に、自分の妻の魅力や性格を一つ一つ涙ながらに伝えます。
みんなが涙する感動のシーンです。
また、夫が息子に書いた手紙の内容も、夫らしい言葉で愛情たっぷりに書かれており、涙なしでは見られません。
余命わずかという暗い内容がある中で、それまでの笑いに満ちた生活や家族、周囲との絆がとても丁寧に描かれていると思います。
自分が死んだ後も家族が幸せに暮らせるよう、内緒で自分の代わりに旦那さんとなってくれる人を探し、結婚させようと計画する、その一つ一つの嘘に愛情が詰まっていて、心にグッとくる。
とても良好な夫婦関係で、コメディ的なクスッと笑ってしまう場面もたくさんあります。
その先には悲しい別れが待っていると思うと、笑いつつも涙が出てきますね。
そして、主人公の嘘に、周囲が気づいた後の行動もさらに涙を誘って感動を越えて号泣してしまいます。
夫婦や家族の風景がとてもリアルに見えるので、ありえない計画に現実味が増して感情移入できるはず。
死という悲しい別れがありますが、夫婦愛や友情に溢れていて、涙なしでは見れず、それでも見終わるとスッキリ心が満たされている映画です。
6.砂の器
松本清張原作で1970年代に加藤剛さん主演で上映された松竹映画です。
丹波哲郎さんや森田健作さんなどそうそうたる名優が脇を固めています。
一番涙を誘うのが、伝染病を患って村にいられなくなった父親が幼い息子を連れて、日本各地を旅するシーンです。
美しく物悲しい音楽がバックに流れる中、浮浪者姿の彼らは各地で、石を投げられたり、迫害を受け続けるのです。
時代は太平洋戦争末期ころ。2年ほどの旅で山陰地方の亀嵩にたどり着きます。
そこで親身になってくれた警官のおかげで父親は病院へ入れることになりますが、息子とはなればなれに。
そして20数年後に殺人事件が起こるのですが、この父子の旅路が一番涙します。
また音楽がすばらしいので、私は10回以上見ても感動します。
いまだに飽きない、日本映画の金字塔です。
7.四月はきみの嘘
絶対泣けます。
まず、原作から泣ける話であって、映画も必ず泣けますね。
特に最後のシーンの手紙のシーンは泣けて泣けて…。
病気で亡くなってしまうかおりからの手紙でかおりのついてきた嘘、本心、本当のことが書かれていて泣けます。
ストーリーの流れとして、とても最後にかおりが亡くなるとは予想ができなく、複雑ながらも最後はハッピーエンドになると思わせてからの、かおりの死ですから、予想を裏切る展開で泣けます。
私は何度見ても泣いてしまいます。
青春の一生懸命みんな生きているからこその悩みや苦しさ、そして希望が描かれています。
日本だけでなく世界でも指折りの泣ける映画だと思います。
8.重力ピエロ
今まで邦画ではあまり泣いたことがなかった私が、この映画で号泣しました。
舞台となるのは仙台。
つらい記憶を抱えて生きる、泉水と春の兄弟は、放火現場の近くにグラフィックアートが掛かれていることなどから事件に興味を持ち、謎解きをはじめます。
このストーリーが、全編通して、切なく、悲しく、やりきれないのです。
家族とは、愛情とは、といういろいろなことについて考えさせられます。
後にも先にも、映画を見てあれほど泣いたことはありません。
また見返したい気持ちはあるのに、またあんなに泣くかも、と思ったら怖くて見られないほどです。
家族について悩んでいるかたには特に響く映画だと感じます。
号泣したい人にお勧めの映画です。
9.いま、会いにゆきます
2004年の映画で竹内結子さんと中村獅童さんが出演されています。
1年前に死んだはずの妻が、梅雨の時期の6週間だけ帰ってきたというストーリーです。
しかし戻ってきた妻は記憶をなくしており、夫は2人の出会い、どこに惹かれたのかなど家族について語っていきます。
前半は夫が妻を思う気持ちが溢れていて心がとても暖かくなります。
そして後半は妻の目線でストーリーが展開していきます。
何故夫と子供の元に戻ってきたのか、その謎が解けていきます。
その中でも夫と妻のお互いがお互いを思う気持ち、子供が母親を求める気持ち、母親が子供を思う気持ち、3人の思いがとても豊かに表現されており、涙なしでは見れません。
別れのシーンは母の愛、夫への愛が溢れていて、最後まで感動の連続の映画です。
10.おくりびと
ある程度の年齢まで生きてくると、親しい人との死別も経験している人が多くなると思います。
それぞれの場面で自分の感じたこと・他の立場の人の感じたであろうこと、様々な感情が映画の中でも出てきて胸に迫るものがあるのです。
主人公自身が「納棺士」という仕事にやりがいと誇りを感じていくようになる過程も丁寧に描かれていて物語に引き込まれるポイントだと思います。
幼い時に別れたままで思い出の中で顔も思い出せないくらいだった父との関係が、その父の死によって再び愛情を確認する場面が、「泣ける」最高潮ポイントです。
大人ならみんなすべて言葉にできないこともあるでしょう。
でも子の立場からするとそんなことはわからずずっと誤解したままということが、子がようやくその時の親の年齢に近くなってわかるということはよくあると思います。
それを押しつけがましくなく、主人公の成長過程のひとつとして映画で見せられると知らないうちに涙があふれてきます。
泣きながら見た後、なぜかすっきりと明るい気分になれる映画だと思います。
11.愛を乞う人
母親に虐待された女性が、自分自身の幼少期、自分を虐待した母親、亡くなってしまった優しい台湾人の父親のルーツなど、両親と自分の過去を振り返りながら、初めて自分の人生と向き合うお話です。
昭和30年頃の日本の風景が出てきますが、とてもリアルに描かれています。
昔も今の時代も変わらず、子供を虐待する親が存在するのだなと思います。
20年近く前の映画ではありますが、今また再びこの映画を見ても、古いテーマではないと思います。
主演の女優さんが1人2役で、虐待した母親、虐待された娘の両方を演じているのですが、人間は誰しもこのような状況に陥ってしまうのかも知れないと感じさせてくれるような見事な演技力で、ストーリーに引き込ませてくれます。
涙なくしては見ることの出来ない、切なく感動のストーリーです。
12.東京タワー・オカンとボクと時々オトン
この映画が昭和生まれの人には気持ちに沁みる映画なんです。
ちょっと頑張り過ぎて疲れた時、何だか世の中がどんどん変わっていくなぁってしんみりした時に観てほしい映画です。
子供の頃は今より何にもなくて、映画のように親の人生に引きずられたり、大人になるために親に反抗しながら自分の気持ちを通したりといろんな葛藤の中で、でこぼこに過ごしてきた。
いつでも一緒にいて何やかんやパワフルなオカンの見守る中で、自由にしていられる自分がいるようにも思える時もある。
何だか親子のそういうところが面倒臭くも思える。
だけど必ずやってくるのは…そんな親との別れ。
そういう思いをこの映画ではどの役者さんも演技がさりげなく上手いです。
映画の出来事と自分にあった思い出の出来事をくっつけて思い出させてくれます。
自分をふりかえり、しっかりと泣かせてくれる映画です。
13.博士の愛した数式
この作品の登場人物には名前がありません。
交通事故の後遺症で記憶が80分しかもたない「博士」、博士の家に家政婦として通う「私」、私の一人息子で、博士に呼び名を付けられた「ルート」。
この三人の疑似家族のような毎日が、淡々と描かれます。
作品内では、博士の影響を受けてのちに数学教師になったルートが、過去の思い出を生徒たちに語る形で物語が進行しますが、三人が過ごした暖かさに満ちた生活の様子は、観ている方にも手に取るようにわかります。
人づきあいが苦手ながらも野球が好きで、ルートが参加していた少年野球の試合に応援に駆け付けるなど。
根底に深い優しさを持った博士の思い出をルートが丹念に教え子たちに語る姿は、彼が博士と母親との思い出を大切にし、またどれほど満ち足りた少年時代を過ごしたかを、まざまざと教えてくれるシーンなのだと感じます。
博士がキャッチボールをしている回想シーンで、大人になったルートが博士に頭を撫でられる様子が描かれています。
おそらく博士と同じ数学を極める道を選択した自分を、博士に見てもらいたい、喜んでもらいたいというルートの心情の表れなのでしょう。
14.八日目の蝉
不倫相手の子供を堕胎し、自分の子を産めなくなった女(永作博美)が不倫相手の家から赤ん坊を盗み、育てる話。
子供と血は繋がっていないんだけど、大事に愛情をかけて大切に育て、子供と引き離されないように逃げて…といった話です。
よその家の赤ん坊を盗んだ犯罪者ですが、我が子の様に大切に大切に育てるんですね。
結局、最後に見つかってしまいます。
永作博美さんの演技がよかったです。
涙なしには見れません。
涙腺崩壊しました。
15.バースデーカード
お母さんのことが大好きだった女の子が、お母さんを亡くし家族とともに成長していく話です。
お母さんは亡くなる前に、子どもたちが20歳を迎えるまで誕生日にバースデーカードが届くようにお手紙を書きます。
子どもたちのその時々の様子や悩み事がわからないなかでお母さんが子どもを想い届けるメッセージが、温かくじんわりとした感動で涙がこぼれます。
お母さんだけでなく、お父さん、弟、友達など周りの人たちもみんな温かくて交流しているシーンでは、私もこんな風な人間関係を築きたいなあと思わせられます。
私自身も早くに親を亡くしているということもあり、この世からいなくなってしまっても親の愛は残っているんだなあと感動しました。
女の子がお母さんがいなくても成長していく様子に、親の目線からみても感動すると思います。
16.人魚の眠る家
不幸にも、植物状態となった子のために、母がありとあらゆることを試している様子や、どんどんハマっていき、言葉は悪いのですが狂っていってしまっているところが、私には泣けました。
狂っているとはいえ、親が子供と前のように笑い合いたい、話し合いたい、と思うのは普通のことです。
植物状態の子を殺すと殺人になるのか?それを自分で確かめたい…という言葉にはとても重みを感じました。
母ならば誰もが子どもが健やかに過ごしてほしいと思うものです。
小さくして、植物状態になり、回復の見込みもない。と言われたら?を自身に置き換えて考えることもできました。
ただただ感動するだけではなく、考えさせられるとてもいい映画です。
17.UDON
コメディアンを目指して実家を飛び出した主人公が売れる気配もなく、鳴かず飛ばすで故郷の香川県に舞い戻ってくるところから物語はスタートします。
オール香川県の地元ロケという雰囲気たっぷりな情景と、ローカルなルールに基づいたうどん文化と生活に根差した習慣を垣間見れる何とも言えない郷土愛にあふれた映画です。
主人公の親御さんも細々とうどんを作り続け、息子との和解のないまま他界してしまいます。
うどんで故郷を盛り上げようとする主人公たちが精一杯観光客をもてなしたりイベントを立ち上げる様子も感動します。
そして、他界した父が幻のように主人公の前に現れて全てを許すかのような表情を浮かべるシーンには、目頭が熱くなること間違いなしです。
18.永遠の0
戦争で国のために死ぬことを求められていた兵士であるにも関わらず、まわりに生き抜くことを教え、最後は勇ましく敵艦に突撃していった主人公。
命の大切さを伝えていたにも関わらず、当の本人は死んでしまう悲しい結末ですが、それだけで終わりではないところがこの映画の泣けるポイントです。
ある者は終戦後に彼の奥さんに会いに行き、遺言どおり奥さんを守るために奥さんと結婚します。
ある者は終戦後に極道の長になり、お金絡みで襲われていた彼の奥さんを特に名乗りもせず助けます。
生前の彼の生き様に感化され、恩や敬意を表し続ける仲間たちの勇気と優しさ溢れる行動に、死んでしまったはずの主人公を感じることができます。
戦争の物語は失うことばかりをイメージしがちですが、人とのつながりや思いは失われる命の中にもしっかり残っていくのだなと改めて思わされました。
見終わったあと、悲しくて辛い感情でいっぱいでしたが、その中に感じる温かい気持ちに気づいた時にどっと涙が溢れました。
19.さよならCOLOR
あるモテない男性が、初恋の女性と再会することから始まる物語。
かつての恋の模様が沢山回想シーンとして流れ、そのエピソードのひとつひとつがコミカルでありながらどこか物悲しいのが印象的です。
また、竹中直人演じる主人公のいたたまれなさがまた心を打ちます。
主人公は医師で、相手の女性が病気になって再会するのですが、彼女を完治させるために心を砕く彼に、やがて彼女の心も動きます。
しかし、彼女が完治した時に主人公はこの世にいません。実は主人公も末期のガンで、彼女を救うために自分の病は治療せずにいた、という結末。
彼女は彼の想いを受け取り、一人で生きて行くことにするのですが、その様子は悲壮感はみじんもなく、それが逆に涙を誘います。
見どころは、相手役である原田知代の透明感のある美しさと、逆に竹中直人演じる主人公の美しくなさがとてもよい効果を生んでいること、相手の女性が恋多き女性で、その相手となる男性陣が個性的な俳優で固められていることです。
また、主人公が死んでしまうシーンが、あまりにも唐突で本当にびっくりします。
このシーンには沢山の人が驚くと思います。
笑いが沢山ちりばめられているのに、泣きどころも多くて、観終わった後には爽やかな気持ちが残っています。
20.容疑者xの献身
こちらは東野圭吾の推理小説が映画化されたガリレオシリーズの1つになります。
天才的な知能を持ちながらも高校教師として、パッとしない人生を送る石神という男性が、隣に引っ越してきたシングルマザーと娘により温かい気持ちになり、親子を見守りながらもシングルマザーへ淡い恋心を抱きます。
ある日、この親子が離婚した亭主を殺害、隠蔽しようとしている事実を知り、不器用で、自己表現が苦手な石神が天才的な知能を使い、自身も罪を犯し最終的には自分が罪をかぶろうとする映画になります。
不器用でありながらも、健気にとても深くこの親子を愛し自分が犠牲になっても親子を守ろうとする姿に涙が止まりませんでした。
また石神を演じる、堤真一の演技に引き込まれ、涙なくしては見れない映画だと思います。
映画が上映されてから何年もたちますが、何回もレンタルしてしてしまう映画です。
21.万引き家族
元々是枝監督の作品が好きで観たかった作品。
この作品に出ている俳優さん達が演技派ばかりで1人1人の演技が本当に輝いています。
作品タイトルからも分かるように決してハッピーエンドで終わるような話でないのは頭では分かっていつつも、作品をみていると切なくそしてなんとも愛のある暖かい作品です。
今の日本を象徴しているような作品で、低所得者の生活環境の現実の厳しさや育児放棄などについても考えさせられ時には胸をしめつけられるような感情にもなります。
血縁関係がなくとも、心で繋がっている家族の生活を見ることができる本当に素晴らしい作品です。
是非ともおすすめしたいと思います。
カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを獲得しただけのことはある作品。
22.しゃぼん玉
この映画は宮崎県で撮影された自然豊かな風景が癒やされる作品で、日本昔ばなしでおなじみの市原悦子さん出演の最後の作品となったことでも話題でした。
都会で通り魔事件を起こした男が逃げながらたどり着いた田舎で、心優しい人びとに出会い心を通わせていくなかで、自分のしたことへの罪の意識や罪悪感に苛まれ更生していくという内容です。
その男を演じるのは林遣都さんで、はじめは通り魔事件を起こす悪人の顔つきだった男が人の温かみに触れ表情が変わっていく様子がとても素晴らしく、林遣都さんの演技力に涙が止まらなくなります。
わけも聞かずに住まわせてくれる市原悦子さん演じるおばあちゃんにも泣かされます。
最後には自首し更生するのですが、エンドロールでまた涙が止まらない感動が待っています。
23.母と暮らせば
この映画は、原爆で失った子(二宮和也さん)を思う母(吉永小百合さん)の姿を切なく描いた素晴らしい映画と思います。
原爆で死んだ子の幻が母の前に度々現れて、母に甘えてみたり、また、母を元気づけてみたりします。
しかし、母はだんだんと体が弱っていき、最後は、寿命を全うした母を子が迎えに来てエンディングを迎えるというファンタジーなストーリーです。
母を子が迎えに来る最後のシーンは、死んだ子のことを思って生き続けてきた母と自分が死んでしまい母のことを気にかけていた子が、やっとあの世で一緒に暮らせるという気持ちが溢れていて、自然に涙が出てきます。
ストーリーの中盤でも、生前の恋人への心残りを二人が語り合うシーンがあり、このシーンでも少し泣けますが、やはり、最後のシーンが絶対に泣けます。
24.世界の中心で愛を叫ぶ
「セカチュー」として有名なこの映画の主演は大沢たかおさんですが、実は柴咲コウさんの演技が「絶対に泣ける」ポイントです。
この映画は長澤まさみさん、森山未來さんのシーンを中心に涙を誘うイメージですが、最後の方に柴咲コウさんが言葉ではなく表情で見せる愛する人への複雑な気持ちの変化の演技がとても泣けます。
結婚間近に明らかになる婚約者の想い人は、幼い時優しくしてくれたお姉ちゃんだった。
しかもお姉ちゃんから婚約者への届け物を交通事故により渡せなかった為に、婚約者は今でもずっと「お姉ちゃん」を想っている。
そんな「お姉ちゃん」も婚約者もどちらも大切で、自分の気持ちに葛藤する柴咲コウさんの絶妙な演技は何度みても泣けます。
25.トワイライト ささらさや
突然亡くなった夫が、残された妻と子供をそばで見守る話です。
夫:ユウタロウを大泉洋さん、妻:さやを新垣結衣さんが演じています。
ユウタロウは、幽霊となった自分のことが【見える】人間に憑依することができます。
さやと子供に伝えたいことがあるとき、ピンチの時に憑依し、さやに対して「俺だよ!!」と叫びます。
最初は信じられなくても、癖やしぐさで、本当に、自分が愛した人だとわかれば、たとえ幽霊でも嬉しいです。
長くは一緒にいられないとわかったとき、無理だとわかっていても、行かないで、そばにいてと、すがって泣きたくなります。
ユウタロウは自身の父と長年確執があったものの、最後の最後子供に憑依することで父の想いを知ることになります。
家族の愛や夫婦の愛がいっぱいに詰まっている映画です。
主題歌のコブクロも、最後の余韻と共にさらに感動を盛り立てます。
26.ひまわりと子犬の7日間
堺雅人さんが主演の映画です。
捨てられた犬が保健所へ行ってどうなるのか。
子供と一緒に考えさせられ、そして涙して感動しました。
気が付くと家族みんなが涙でぐしょぐしょで、しばらくは動けなくなるくらい感動した作品です。
都合の悪いことは大人は子供に言わなかったり見せなかったりします。
しかし現実はそう甘くはなく、大人の都合で振り回される動物や子供を見て、心が苦しく、そして最後は感動し、これから自分に何ができてどうしていけばいいのかを問われた気がします。
出ているキャストの方が豪華で、中谷美紀さんやオードリーの若林さんなど、それだけでも見ごたえのある作品です。
堺雅人さんの柔らかな笑みが涙を誘い、最後は人間も動物も一緒に幸せいなる権利があると考えさせられた物語でした。
27.アオハライド
これはアニメでも放送されていた、実写版の映画なのですが、アニメとはまた違う人間関係が楽しいです。
主人公の双葉と洸の、中学時代の忘れられない初恋から、高校で再会出来るという運命的な出会いにときめきます。
そこからすぐに進展するわけでもなく、中学時代から成長した2人ならではの想い、環境もあって本当にもどかしい恋愛なのです。
それを取り巻く友人達や恋敵の冬馬と唯の存在もまたいい感じに混ざり合って、凄く感動します。
空白の4年間の間に洸の秘密も明らかになりますし、洸と唯の関係、洸に恋していることに気づきながらも健気に双葉にアタックしていく冬馬、唯というライバルがいたり。
障害を乗り越えた先にある双葉と洸の恋に、どのシーンにも気持ちにも共感して切なくなりました。
本当に感動します。
何度も号泣してしまいました。
28.8年越しの花嫁 奇跡の実話
結婚という人生における幸せの絶頂と言っても過言ではない時期に、難病が発症するという現実が辛すぎます。
婚約者という立場にも関わらず、目を覚まさない彼女の元を2年近く見舞い続ける、しかも、婚約者の両親よりもう忘れてとまで言われているのに。
そんな献身的な愛情に心が打たれます。
自分ならどうしただろう、式場を毎年予約し直したり、目を覚ましてからも地道なリハビリに付き添うなど、入籍もしておらず戸籍上は他人である婚約者の為にそこまでしてあげられるだろうか、と置き換えて考えずにはいられません。
タイトルを知った時も、実際に映画を観た後ですら、これが実話をもとにしているなんて信じられません。
これ程までに愛情深い人がいるなんて、涙なしに観ることができない作品です。
29.幸せの黄色いハンカチ
今は亡き高倉健さん主演映画です。
それまでは任侠路線でなを馳せて居た高倉健さんですが、朴訥とした役柄で新たな1面を見た映画でした。
初めて映画に出たと言う武田鉄矢さんの役も良かったですし、桃井かおりの存在感も圧倒的でした。
ひょんな事から刑務所に入る事になった主人公(高倉健)が、網走から夕張まで武田鉄矢と桃井かおりと3人でドライブすることに。
紆余曲折ありながらもなんとか夕張まで辿り着いて、賠償千恵子が黄色いハンカチを鯉のぼりを上げる木に何十枚もの黄色いハンカチを結んで歓迎してくれたラストシーンはもう涙、涙でしたね。
今でも再放送される時は必ずビデオに撮っても見ます。
個人的に武田鉄矢と桃井かおりが結ばれたのも良かったでした。
30.溺れるナイフ
映画館で観てがっつり泣いて帰った映画です。
菅田将暉と小松菜奈が主演という最高のキャスティングと女性映画監督による世界観が美しくアンニュイな感じでした。
恋愛漫画が原作であることもあり、ストーリーがしっかりと練られていて展開の驚かされるばかりでした。
モデル活動をする小松菜奈がストーカーから逃れるため田舎に越してきて、その先で不思議な少年菅田将暉に出会います。
2人は恋に落ちますが、ストーカーは執拗に小松菜奈を追いかけてきます。
小松菜奈を助ける菅田将暉ですが最終的にそのストーカーを殺し罪に手を染めます。
もう一緒にいられないと考え、小松菜奈は東京へ帰り2人は離れ離れに。
しかし、菅田将暉は遠くでも見守っていると伝え、本当に泣けました。
さいごに
いかがでしたか?
邦画の名作には感動できる映画がたくさんあります。
ぜひ、今回の記事を参考にして涙を流してみてくださいね。
また、他にも感動できる邦画がありましたら、教えてください。
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