東野圭吾のおすすめ小説を知りたいと思っていますね。
東野圭吾といえば、ミステリー作家として数多くの作品を世に生み出しています。
小説を読んだことはなくても「東野圭吾」という名前を聞いたことがある人はたくさんいるはずです。
福山雅治主演でドラマ・映画化された「ガリレオシリーズ」は有名ですよね。
他にも様々な作品が映像化されていて、原作に興味を持つ方も増えてきています。
ただ、東野圭吾には名作が数多くあり、「どれから読めばわからない」と迷ってしまう人も少なくありません。
「東野圭吾の小説を読んでみたいけど、どれがおすすめ?」
「東野圭吾初心者におすすめの作品を知りたい」
という人も多いでしょう。
そこで、東野圭吾作品すべて読破した私が、独断と偏見でおすすめランキングを作成しました!
ぜひ参考にして、東野圭吾作品の魅力にどっぷりハマってくださいね。
東野圭吾の小説おすすめランキングベスト20
1位:秘密
「秘密」は、事故により亡くなった妻の意識が娘の中に現れ、戸惑いながらも夫婦として親子としての在り方を模索し、また事故の真相を追求していく主人公の様子を丁寧な心情で描いている作品です。
東野圭吾の出世作であり、一番泣けて切なくも愛ある作品。
タイトルのその意味が一体何を指しているのかがわかる最後は、切なさに涙せずにはいられず、その余韻に浸かった後はもう一度読み返したくなるの必至です。
特に主人公とその周辺の感情の動きにはある意味ぞっとさせられながらも、あり得なくはないと思えるリアリティが素晴らしいと思います。
ミステリー作家のイメージが強い東野作品ですが、こちらは純粋なファンタジーと言っていい作品なので、読み手を選ばずに自信を持って勧められます。
愛するがゆえに語られる過去の話や、お互いが幸せに生きるために、下すラストの決断が幸せであり苦しいです。
ラストの解釈が人と分かれる作品なので、読んだあとに人に話したくなる小説だと思います。
ファンタジーの要素があるので、ゴリゴリの推理小説が苦手な方におすすめですし、やはり出世作なので一度は読んでいただきたい作品です。
娘の体で必死に生きようとする母親とそれに向き合う父親。それぞれの思いを忠実に描き、感情表現がとても上手な小説になっていると思います。
主人公の夫、娘の身体で自分の心だけが生き残った妻、その2人の葛藤が物凄い筆力で描かれていて、圧巻です。
ラストの衝撃度が大きく、心が押し潰されそうになりました。
2位:手紙
たった2人の兄弟の兄が殺人犯として刑務所に入ってしまい、刑務所の中から弟に手紙を出すお話です。
兄は、弟を大学に進学させてやりたいという強い気持ちから、ある日、魔が差して、から回りをし、思いがけずに殺人を犯してしまう。
それ以来、兄は刑務所から1ヶ月に一度手紙を弟に寄越す。反対に、弟は「犯罪者の弟」として生きていかなければいけない現実を突きつけられている。
就職、結婚など、すべてに付いてくる「犯罪者である兄」の存在。
身内に刑務所がいることがどれだけ世間の風当たりが強いかを鮮明に描かれています。
お互いに家族愛があってのことなのに、どうにもできないもどかしさが残る作品。
なぜ兄は罪を犯してしまったのか、なぜ刑務所から送られてくる手紙を弟を苦しめてしまうのかなど、兄の立場からと弟の立場からとで見える世界が変わってきます。
切ない、悲しい、やりきれない・・・。でも、ページをめくる手が止められない。
とにかく犯罪加害者である兄が空き巣に入った理由が悲しく、強盗殺人にまで発展してしまった理由がやりきれず、犯罪加害者家族となった弟が悲しいを通り越して壮絶で、すべてがやりきれない堂々巡りの作品です。
そして、加害者家族の苦しみを考えるきっかけになる作品でもあるでしょう。
現実でも有名な殺人犯の兄弟が自殺した話も聞きます。
だからこそ、この作品を多くの人に読んでほしいです。
山田孝之主演で映画にもなっています。
映画、小説ともどちらも泣けます。
小学生の道徳の教材にも成りえるくらい、何か心に訴えてくる小説。
考えさせられる事がとてつもなく多く、2人の兄弟の葛藤と心情感情が読む側になだれ込んでくるような圧巻の作品です。
3位:白夜行
初恋の少女のために、一度の殺人から犯罪を繰り返していく少年と過去の事件により、その闇を抱えながらも生きていく少女の話で、内容はかなり暗く切ないです。
しかし、少年少女の短い人生がいくつかの事件を交えながら、細かく書かれておりただ長いだけの話ではなく、大変濃い内容となっています。
こちらも比較的ドラマ要素が強いですが、最初の事件からラストの事件の時効まで事件を一人の刑事が追い続け、少年は少女を守るために刑事を惑わしていきます。
ミステリーとしてもよく考えられた読み応えのある作品です。
とにかく、凄く分厚いのに、一旦読み始めるとページをめくる手が止められず、寝食忘れて徹夜で読んでしまいました。
それほど、ストーリーにぐんぐん引き込まれて、続きが気になって気になって仕方無かった作品です。
唐沢(西本)雪穂の存在がとにかく怖くて、しかも彼女の心理描写が一切出てこないだけに、余計にその不気味さが際立っていたような気がします。
そして桐原亮司との関係性も、ただただもう読んでいく中で妄想が膨らむ一方で、東野圭吾さんのストーリーテラーとしての力量にただただ、感服しました。
ドラマ化、映画化しているため知名度も高く、「東野圭吾と言えば白夜行」という人もいる作品です。
4位:容疑者Xの献身(ガリレオシリーズ)
映画化もされたガリレオシリーズの3作目。
東野圭吾の作品でシリーズになっている中で一番有名なのは、映像化されたガリレオ・シリーズであると思いますが、その中でもこの「容疑者Xの献身」はシリーズ最高傑作と言って良い名作だと思います。
主人公である湯川が草薙や内海と共に今回も活躍します。
この小説のキーパーソンは湯川と同期の石神という男です。
湯川はそのひねくれた性格からお世辞にも友人が多いとは言えませんが、草薙や内海に対しては気にかけている部分もあり、彼らの関係性は友人に近いと言えるでしょう。
しかし、今回登場するこの石神という男は草薙や内海とは違うベクトルでの友人として描かれます。
石神は冴えない高校教師ですが、その実力は湯川が「天才」と認めるほどです。
そんな彼らがあることをきっかけに殺人事件に巻き込まれてしまいます。
友情、愛情、誰かを思う気持ちが交錯して起こった悲劇の物語です。
湯川の苦悩、石神の強い意志とその裏の孤独、その描き方が強烈に胸に押し迫ってきた作品でした。
東野作品の魅力は何といっても、ミステリーでもサスペンスでもファンタジーでも、どの作品においても設定や展開以上に登場人物たちを丁寧に描き、その心情を異質なものにしていない事だと思います。
それが顕著なのが『容疑者Xの献身』。
日々を無為に過ごしているだけだった天才的な数学者が、偶然知り合った母娘に起こってしまった不幸を背負おうとする作品です。
その罪を知ればそれを献身と表現するのは違和感があるにもかかわらず、これ以上に似合うものはないと思わせる表現の深さが秀逸です。
それでも彼は悪だと責めることさえ躊躇う犯罪者。
やるせなさと無力感を覚えるのは作中の人物たちだけではないはずで、胸が苦しくなる考えさせられるお話です。
映画化もしたので知名度は抜群の作品ですが、ガリレオシリーズの中ではやはり一番の出来だと言って良い作品だと言えるでしょう。
この作品の感情を揺り動かす力は超一流のものだと思っています。
静かに展開するストーリーが、ある一点を超えると急激に盛り上がって読むのが止まらなくなること請け合いです。
5位:流星の絆
「流星の絆」は、親を殺された3兄弟が、流星に両親を殺した相手に復讐する事を誓います。
この作品は、まだ殺人事件にも時効があった頃の話で、三人は、時効が成立する前に犯人に復讐したいと本格的に、両親を殺した可能性のある人物他たちをターゲットに確認していきます。
その中での兄弟の思いや、兄弟同士のつながりなどが暖かく描かれています。
ただの推理小説ではない、人間的な優しさがこの小説のオススメポイントです。
ドラマ化もされた本作品は、両親を殺された三兄妹が殺人者に復讐をする、というストーリーで始まります。
しかし、肝心な時になって、なんと妹がその殺人者の息子と恋に落ちてしまいます。
長年の兄妹の悲願であった復讐を実行できるのか、良い落とし所がないか読みながら考えてしまいました。
これまでの東野圭吾の作品とは少しテイストが違う、とてもハートウォーミングなストーリーとなっており、一人一人の心情に思わず寄り添ってしまっている自分がいることに気付かされます。
そして意外過ぎる真犯人に驚かされるでしょう。
東野圭吾の作品の中で、一番犯人が衝撃だった作品です。
6位:新参者
東野圭吾の他の作品にも多く登場する加賀恭一郎が主人公の物語です。
小伝馬町で起こった殺人事件を解き明かすべく加賀が町を駆け回ります。
全九章からなるこの小説では、加賀恭一郎が各章ごとに小伝馬町の人間と交流し、事件に関係のあることないことを聞き出していきます。
時には突っ込んだ質問をして相手に嫌な顔をされながらも飄々とした態度を崩さない加賀のキャラクターがとても魅力的です。
この物語では小伝馬町に暮らす人々の人間模様が繊細に描かれます。
義理堅い男や小粋なおかみ、一筋縄ではいかない嫁と姑、頑固おやじ。そのような下町情緒の溢れる人物たちによって小話が展開され、絡み合い、そしてかの事件にもつながっていきます。
殺人事件と小伝馬町の人々が織りなす日常の営みや人間関係が複雑に絡み合う味わい深い作品です。
ミステリーはトリックの上手さだけじゃ面白くないと気付かしてくれる東野作品ですが、『新参者』は、それでも謎解きも面白いと思わせてくる作品になっています。
9作の短編が収められているのですが、独立した作品の中にも伏線が潜んでおり、最後の話でまとまるその流れが最高です。
もはや、長編作品といっていいほどのもの。
お話は、ひとりの女性の殺人事件から始まり主人公が謎を解くため関係者を巡るのですが、彼らの思いの中にはたくさんのことが詰まっており、それを紐解いていく様子は繊細ささえ感じます。
他の作品同様登場人物たちを魅せつつも、主人公と一緒に真相に一歩ずつ近づいていく醍醐味をぜひ味わってほしいです。
7位:時生
東野圭吾作品は推理したくなるようなザ・ミステリーが多いです。
しかし時生は中でもドラマ要素が強く、作品のなかでも心が温まり泣ける作品としてファンの間では上位の作品です。
死期の近い息子がタイムスリップをして若き父親とすごす、過去・未来・現実が交差する不思議な作品で、ファンタジー要素が強い作品でもあります。
死期の近い息子が短い人生の中で感じた思いが、若き父親への言葉の中に現れ、名言として泣かせてきます。
どんな時も全力で生きることを教えてくれる内容となっているので、すべての世代に響く作品となっています。
『時生』は、過去と現在、未来が交錯している、タイムスリップを扱っています。
息子が余命いくばくもないその時、主人公は20年前に出会った少年のことを妻に話し始めるのですが、その少年こそが息子だったのだと奇想天外なことを言います。
しかし、無理があると思わせないのが東野作品の凄いところで、若かりし頃の主人公やその息子との関係などを、当時の事件などと共に丁寧に描いており、作品の中にどっぷりと引き込まれます。
生きることとはなんなのか。そんな押し付けがましさは一切ないのですが、この命を大切に生きていくことを教えてくれる作品です。
最後の主人公のセリフが、胸に刺さります。
SFファンタジー色あり、ミステリー色あり、涙あり、感動ありの作品です。
8位:真夏の方程式(ガリレオシリーズ)
「探偵ガリレオ」シリーズの6作目の作品です。
こちらは実写映画化もされました。
舞台は小さな港町。
湯川と同じ宿に泊まっていた男が行方不明になり、後日死体となって発見されます。
その男は元刑事でした。
その後の調査で彼は事故に見せかけて殺されたのだということが判明します。
いつもなら捜査には非協力的な湯川が今回はやけにすんなり手を貸しました。
曰く、「ある人物の人生を大きく左右しかねない」。
この言葉の真意はどこにあるのか、なぜ元刑事の男は殺されたのか。
その点が全て線となって結ばれた時、衝撃と切ない気持ちに襲われます。
この小説では子ども嫌いの湯川先生が唯一子どもとふれあい、過ごすシーンがみられます。
この殺人事件には子どもが関わっていることを知った瞬間は、何とも言えない気持ちになりました。
是非、他のガリレオシリーズも含めて読んでほしいです。
ちなみにガリレオシリーズは、
1.「探偵ガリレオ」
2.「予知夢」
3.「容疑者Xの献身」
4.「ガリレオの苦悩」
5.「聖女の救済」
6.「真夏の方程式」
7.「虚像の道化師」
8.「禁断の魔術」
という順番になっています。
9位:片想い
愛とは、友情とは、を問いかけてくる作品。
帝都大のアメフト部のOBとマネージャーだった美月という女の子の再会するところから物語が始まります。
現代の性差別にも結びつくところもあり、男女差やその障害に関する知識も増える本作品。
普通の男女の夫婦であっても、うまくいかないことがあり、男女を越えたところで気持ちが永遠に通じ合っている2人の存在があったり…と、とても考えさせられ、自分の固定概念に揺さぶりをかけてくるストーリーです。
深い友情と愛情が入り混じる本作品は、出来るだけ多くの人に読んでもらいたいと思える作品でした。
10位:名探偵の掟
推理小説の“あるある”がぎっしり詰まった作品です。
推理小説を多く読む人なら絶対に楽しめる小説だと思います。
東野圭吾がミステリに精通しており、そしてそれを愛しているということがひしひしと伝わってくる一冊です。
他の本には無い明らかなギャグテイストな作品ですが、だからこそこの本はミステリー好きには必ず読んで欲しい作品と言えるのではないでしょうか。
短編集ですが、どれもこれも古典的なミステリーの定番とも言えるネタを揶揄したかのような展開が待っています。
ただ、ミステリーファン以外の方でも、このような定番ネタがあるんだと思いながら楽しんで読める気軽な作品なのでおすすめです。
どこかで見たことがあるような二人が、どこかで見たことがあるような事件を、どこかで見たことがあるような手法で解決していきます。
推理小説の古典的手法が散りばめられているので、推理小説を書いてみたいと考えている人も読んでみてもいいかもしれません。
11位:さまよう刃
「さまよう刃」は、やるせない殺人事件が絡んでいます。
娘を自殺に追い込むほどのレイプ事件を起こし、犯人たちはのうのうと生きています。
その復讐に立ちあがる父親の心情が描かれているのですが、とても切ないです。
娘をレイプした奴らは、その時の様子をビデオに残しています。
それを見て吐くほどに憤る父親の感情に、読んでいて最後まで胸が苦しかったのを覚えています。
自分の娘でなくても、自分の大切な人が殺されたとき、自分ならどう感じどう行動するのかを改めて考えさせられる作品です。
12位:ブルータスの心臓
“ブルータス”とは主人公の末永が自分が開発したロボットにつけた名前です。
この小説にはロボットが登場するという部分だけ聞くと、近未来的でSFチックな小説なのかと思われる方もいるかもしれません。
しかしこの小説の内容は愛憎入り乱れた非常に人間的な内容となっています。
場面展開のスピードが非常に早く、先が気になりページをめくる手が止められません。
主人公の行きつくさきはいったいどこなのか、この事件はどのような形で収束を迎えるのか。
最後のシーンが本当に印象的です。
ぜひ一気読みして疾走感と余韻を味わってほしい作品です。
13位:プラチナデータ
DNAで犯人が特定できるシステムを開発した主人公が、自分が犯人として上がってしまうことで自分が何者なのかを解いていきます。
またその中で、国家権力の裏や、犯人が分かっていくので、先に進むにつれ手に汗握る内容となっています。
犯人が少しサイコで飽きない内容で、また主人公が真実を知ったことで感じる切なさも見どころです。
ページ数があまり多くないので、まだ東野圭吾作品を読んだことのない方におすすめの作品です。
14位:人魚の眠る家
脳死と診断されてしまった娘を持つ家族とその周囲を取り巻く人々がどんな想いで、どんな行動をとっていくのかを覗き見するかのような小説です。
ミステリー小説を書く東野圭吾さんならではの怪しい伏線が良く働き、人々の細やかな心象が心地よく感じられていきます。
医療に関する知識を持っていると、作品に含まれるわずかな希望が、続きを読みたいという欲求を駆り立ててくれるようになっています。
事前に身体はどんな仕組みで動いているなど、簡単な知識があると良いかもしれません。
15位:マスカレード・ホテル
ホテルで働くかっこいいフロントウーマンと切れ者刑事が正面からぶつかった、働くことに対してやる気が出る小説、なのにミステリーを楽しめる、という作品です。
普段何気なく使っているホテルなどさらに良いものと感じられる程、清々しく働くホテルウーマンがカッコいいです。
こんなカッコいいスタッフが働くホテルに泊まってみたいと感動すると思います。
それと並行して起こるミステリーも東野圭吾さんならではの人間の繊細な気持ちを描いたものになっています。
16位:ラプラスの魔女
人間の可能性と狂喜、それを同時に描いている小説ではないでしょうか。
少しオーバーに書かれた人間の可能性が、説得力のある文章で気にならなくなり、最後の最後まで展開が気になるストーリーです。
おすすめポイントは、ありふれた人の気持ちなどの描写というよりも猟奇的な人間の怖さみたいなものが主になっていく所です。
そういった意味でシンプルに謎説きというか科学の面白さみたいなものを楽しむ作品なのかもしれません。
17位:幻夜
自分の生活を守るために、言いなりにならざるを得ない男。
女の要求はどんどんエスカレートして…。
『白夜行』を読んでから読むと、ストーリーがオーバーラップするように繋がり、さらに面白い小説。
全ての真相がわかった時、全身に鳥肌が立つ思いがします。
一度読んだら忘れられない小説だと思います。
18位:ナミヤ雑貨店の奇跡
この作品は、なぜこんなことが起きているのだろうという、推理という理論では解決できないタイムスリップを題材にされている作品です。
昭和の時代のナミヤ雑貨店の店主の浪矢雄治は、一人でこの雑貨店を経営しながら生きていました。
平成時代には荒れ果てたナミヤ雑貨店。
そこへ孤児院を18歳になり、卒業してきたの翔太・幸平・敦也の3人が、仕事も上手くいかずに空き巣に入って、逃げ込んだ先が、ナミヤ雑貨店。
なぜか2つの世界が繋がり、平成の悩み相談を昭和の浪矢に届き、それをこたえる事が浪矢の生きがいとなっていきます。
そして絶望した少年たちにも力を与えていく優しい奇跡が心を暖めます。
19位:名探偵の呪縛
「名探偵の掟」というある意味東野圭吾作品らしくない作品と同じ主人公のものです。
とは言えシリーズというよりは登場人物が同じという程度でしょう。
名探偵の掟のノリを想像して買って読んでみたところ良い意味で裏切られました。
ある意味ファンタジーな作品でもあるので、ライトノベルを中心に読んでいる方にもおすすめできます。
そういった意味ではライトノベル好きがミステリーにもはまるためのガイダンス本だと言っても良いかもしれません。
20位:聖女の救済(ガリレオシリーズ)
犯人がわかっているうえでトリックを暴いていくタイプのミステリー作品『聖女の救済』は、天才物理学者ガリレオシリーズのひとつです。
シリーズ初見でも問題なく読める上に安定した作風なのでぜひお勧めしたいお話になっています。
犯人である女の情念のようなものに触れ慄くよりも、誰の中にも静かにくすぐっているのだろうその信念に圧倒されます。
殺人という精神がまともでは出来ない行為を、冷静に実行するそこにあったのが決して異常ではないという事実。
自分のそばにもその紙一重は存在するのだと思わせます。
タイトルのその意味を知った時の衝撃を、存分に味わってほしい作品です。
さいごに
いかがでしたか?
気になる作品があれば、ぜひ読んでみてくださいね。
今回紹介した作品は、眠れないほど面白いものばかり。
ぜひ参考にしてみてくださいね!